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Intel CPUならハードウェアエンコードが可能

昨年、自作PCのCPUをCore-i7 3770に交換して大変満足して使ってるわけですが、唯一、動画エンコードだけは今のスペックでは心もとない。

CPUスペックは最新から遅れるコト6世代前ですんで。

できれば、最新CPUで自作PCを組みなおしたいところですが、予算的なコトもあってなかなか簡単ではない。

解決策はある

ただ、動画のサイズにあんまりこだわらなければ解決策はあります。

具体的には、動画サイズを1.5~2倍ほどにしてもいいなら、CPU使用率をずーっと下げて、かつエンコード時間の大幅短縮が可能。

用途がある程度限定されますが、いろいろメリットはある選択肢。

それがIntelプロセッサに内蔵されているQSV(Quick Sync Video〉というハードウェアエンコーダーです。

エンコードソフトによりけりですが、ソフトウェアエンコードは、こと細かにいろんなコトを設定して仕上がりを納得いくまで詰められますが、そのかわりすべての処理をCPUに依存するので、CPUパワーに応じて処理時間が決まります。

それに対してQSVは、グラフィックプロセッサ(GPU)の処理能力を、ある程度所定の定めに準じて使ってエンコードをするので、細かい設定ができないかわりに、かなり高速で処理できます。

実際にエンコード実行

というわけでフリーのエンコードソフトXMedia Recoredで実験してみます。

フルHDのMPEG2-TS動画を、MPEG-4 AVC/H.264にエンコード。
ビットレートは3000bpsで平均FPSは39F/s。
所要時間は18分ほど。

ハードウェアモニタを見ると、CPUはフルで回ってて温度も100℃近くまで上昇します。

あんまり真夏に長時間させたくないタスクです。

それに対して、映像の設定画面でコーディックを「MPEG-4 AVC/H.264」から「MPEG-4 AVC/H.264(Intel QuickSync)」に設定して、ビットレートを倍の6000bpsに設定、これでもう一度回しますと…

平均FPSが133F/sと3倍まで上昇して、所要時間は5分ほど。
さらにCPUは30%ほどしか使用せず、温度も70℃ちょいとだいぶ穏やか。

もちろん、その分GPUの使用率は80%を超えますが、短時間で終わることもあって悪くはないステータスです。

利用するメリットは高い

細かい設定はできない(とよく言われるわりにはけっこう設定できますが…)かわりにGPUのハードウェアをフル活用して高速にエンコードできるのは魅力です。

他にもAMDのCPUやグラフィックカード、nVidiaのグラフィックカードを利用してるPCなら、それぞれの独自のハードウェアエンコーダーが内蔵されてるので、同様の高速処理が可能です。

とはいえ、3Dゲームでもしない限りグラフィックカードを追加するコトもないですので、それならばグラフィックカードなし、CPUを最新のCore-i7にしてQSVを利用する方がコスパは高いです。

Intelプロセッサなら、かなり古めのCPUでも搭載されてるようなので、ぜひお試しを。

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