静的バックアップ、アーカイブとか。
古からデジカメやビデオで写真や動画を撮り続けてきて、それらのファイルををずっと保存しておきたい…っていう古参勢には、それなりに有用な内容かと思います。
バックアップには2種類ある
一般のユーザーがとるべきバックアップというのは2種類あって、ひとつは今現在作業している内容が消失しないようにとる動的バックアップ。
この用途にはOneDriveとかのクラウドストレージが向いてます。
ローカルのOneDriveフォルダの中にファイルを保存しながら作業することで、急にPCが故障したとしても、別PCから同一アカウントでログインすることで作業中のファイルを守ることができます。
もうひとつは、すぐには使うことはないけど、削除するわけにはいかないファイルの静的バックアップ。
例えば2年以上前の写真や動画、終了したプロジェクトのファイルなどなど。
こうしたファイルのバックアップとしては、外付けHDD(もしくはSSD)あたりが候補になるとは思いますが、問題があって自分は一時ファイルや無くしてもいいファイル用にしか使ってません。
なぜなら…
バックアップは2か所以上が基本
だからですね。
最低でも「別のHDD2台に同じファイルの内容を別々にコピーする」をクリアする必要がある。
理由は、片方1台が壊れても、もう1台からファイルを救出することができるから。
この条件で外付けHDDを利用するとなると、外付けHDDを2台用意しないとならず、USBケーブルとかACアダプタとかの管理や設置が意外と手間になります。
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複数台のHDDを格納できるケースも販売されてますが、けっこうお高い。
NASも選択肢にあったんですが、静的バックアップには機能過剰ですし、そもそもずっと電源を入れておくとHDDの劣化を早めます。
低スペック自作PCの出番
というわけで、この用途を最も効率的かつ過不足なく満たすのは、低スペックパーツで組み立てた自作PCであるというのが、本稿の趣旨。
・自作PCはHDD単体で調達するので、自分の欲しい容量、台数で自由に選べます。
・処理能力もほとんど必要ないので、最低スペックのパーツで組めばオッケー。
・必要な時だけ電源を入れて、バックアップが済めば電源を切るので、HDDはじめ部品の劣化も最小限。
・Windows(linuxでも可)用のバックアップソフトを利用して効率的にバックアップ管理が可能。
などなど、実に理想的な要件がそろいます。
前投稿の記事で組んだ自作PCはまさにそれで、ケース、電源、起動SSD、HDDは既存流用で、Intel Celeron G6900、B760マザーボード、DDR4-3200 8GBの構成で2万ちょいで組めてます。

ケースはもう20年以上使ってるやつです。
もともと、この用途には昔メインで使ってたPCを代替わりさせたときの余ったパーツで組んだマシンを流用する流れだったのですが、Windows10のサポート終了のため、今使ってるバックアップ用の自作PCは継続利用かなわず、今回新たに自作PCを組むことにしました。
こちらのマシンはたぶんこの先このままバックアップ用に使い続けると思いますが、仮に今のメインマシン(AMD RYZEN5 5600X)が故障した時に、こちらを第14世代のCoreに取り替えて、メモリを増強することでアップグレードも可能ですし、そのへんは故障リスク対策という感じです。