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Windows10で、だれでもOfficeが実現するのか?

ビジネスアプリの定番といえば、Microsoftの提供するOfficeアプリ群。
中でも、Word、Excelは、今の仕事の中では誰であろうと身につけておいて損はない、必須ツールアプリです。

とはいえ、Microsoft Officeはれっきとした有料アプリですが、日本の場合はメーカー出荷時に既にインストール済みで販売されるのがほとんど。

実際には2万円以上の差額を販売価格に上乗せして販売してるわけです。
ちなみにパッケージ版はもっと高いですし、今だとOffice365という毎月定額払うとOfficeが使えるライセンスもあったり、現在は移行期的混乱が生じてる状況。

次期Windows10では、これにさらにUniversal App版Officeというのが加わり、PC/タブレット(Windows10)、スマホ(Windows Phone)で共通に動作するアプリというのが加わる模様。

これが完全に無償提供されるのか、機能制限版として提供されるのか、はたまた有料になるのかは不明ですが、少なくともタブレットとスマホに対してはiOS/Android版のOfficeアプリが機能制限をして無償提供されているので、同様のアプリで提供される可能性は高そうです。

では、さっそく試してみました。

環境はVmwareにインストールしたWindows10で、解像度は1024×768にしてます。
だいたい今の廉価版のWin8タブレットぐらいを想定して確認してみました。

Word Previwでチェック

インストールするアプリの名前はWord Previewで、あくまでプレビュー版ですのでご注意。

起動して、新規作成を選んだ直後の画面はこんな感じ。

wordp03

ちなみにOffice365に関してのメッセージが出てますが、今のところ契約してなくても問題なく編集も保存も可能です。
まだ、プレビュー版ですので。

iOS向けとほぼいっしょ

wordp04

カンの良いヒトなら、すぐに気付くと思いますが、これはiOS向けのアプリとほぼ一緒の画面構成、機能になってます。

この画面を見る限りで、このUniversal App版のOfficeがWindowsタブレット向けにリリースすることを前提にしているのは間違いなさそう。

有料版とUniversal App版の棲み分け

そーすると、今までの有料のOfficeと、Windows10用の(おそらく)無料のUniversal App版のOfficeをどー棲み分けるかは問題になりそうです。

iOS向けのOfficeアプリを試した時も感じましたが、タブレット用のアプリとはいえ、ドキュメントメーカーとしては、必要な機能は揃ってます。

PC向けOfficeとの書類の互換性も高いので、複雑な表を作成したり、MS明朝/MSゴシック以外のフォントを使ったりといったコトをしないのであれば、ほぼ間に合います。

ほぼ間に合うのであれば、たいていのヒトは、わざわざ有料のOfficeのためにお金を出したりしませんし、ここで日本のMicrosoftは大幅に減益になりそう。

ちなみに、発売されるパソコンの大半にOfficeをインストール済みで販売してるのは日本だけで、本国アメリカでは後から購入するのが通常です。

なので、購入時にはUniversal App版という機能制限アプリを使えて、必要なヒトだけが有料のOfficeを購入するという形にはできそう。

日本でも同じ事にもできますが、今までの有料版Officeインストール済みで販売するパソコンは、そうでないパソコンに対して2万円以上の価格差がありますし、ここでユーザーがどちらを求めるかは、明らかですよね~

大半のユーザーが2万円のコストダウンのためにUniversal App版のOfficeで済ましてしまう可能性は高そう。

まぁ、まだわかりませんが、そうなればあらゆるPC、タブレット、スマホの上でOfficeが動作することになって、だれでもOfficeが実現するのは、良いことのように思います。

アプリの詳しいレビューは、また次回。