電子書籍を読むときのスワイプ操作はには、前から何か違うな~っていう感覚がありました。
何か違うな~っと思いつつ、何が違うかが明確にわからないもどかしい感覚。
違和感。
その原因が、先日ようやく判明しました。
それもKindle for PCのリリースによって。
スワイプはページめくりではない
違和感の原因は、スワイプ操作です。
電子書籍の画面を指でページをめくるかのようにスワイプさせて、次のページに進むというのはUIとしては一見ありのように見えます。
中にはページがめくられるようなアニメーションをする電子書籍もある。
ところが、ずーっと電子書籍を読んでいくと、徐々に違和感を覚え始めます。
紙の本のページをめくる動作と、スワイプ操作は、実際は別々の操作なのに、それをあたかも同じ動作をしているかのように操作させるUIが、徐々に鬱陶しく感じてくるのです。
キータイプで一瞬で切り替わるのが正解
Kindle for PCはスワイプ操作に対応しませんでした。
スペースキー、もしくはアローキーの左右を押すことで、ページが一瞬で切り替わります。
自分としては、この操作でPCで電子書籍をしばらく読んで、今までのスワイプ操作の違和感の正体にようやく気付いた次第。
例えばPCのブラウザで文章を読む場合、1画面分スクロールさせる場合は、スペースキーを押します。
それで、次の文章をどんどん読み進められます。
多くのユーザーにとって、次の文章を読むには、スペースキーを一回押せばよい…というのが無意識の中にすり込まれているのです。
これはPC歴が長ければ長いほど。
この単純な操作に変わって、スワイプという少々大げさな操作を、次のページに移る度に強要されていたのが違和感の正体でした。
これに気付いた時は、なんとも自分の意識や感覚はあてにならんもんだな~と。
UIを設計する場合、メタファになった操作に似せればいいっていうもんじゃないんだ…というのが、非常に勉強になった顛末でありました。