Chrome Remote Desktopは以前から、PC-PC間、PC-Android間でPCのデスクトップをリモート操作を可能にするChoromeブラウザ用の機能拡張でした。
この機能がiOS用のアプリをリリースしましたので、さっそく試してみました。
リモートされる側のPCの設定は以前の通りなので、こちらを参考に。
権限付与とかあるので、若干わかりずらいのは確かですが、まぁ、このへんは仕方ないとこ。
暗証番号がわりのピンコードも設定したら、PC側の設定はオッケーになります。
では、iPad側のChrome Remote Desktopアプリを起動します。
初期画面はあまりにシンプルで、ログインを押すだけ。
PC側のChormeにログインしてるのと同じユーザーで、ログインする必要がありますので、そのようにします。
リモートするPCの一覧が表示されますので、選んでタッチ
ピンコードの入力が求められるので入力して接続
これで接続完了。
PC側にも、アプリ側にも接続中であるとのメッセージが表示されます。
MS純正のリモートデスクトップと違って、画面表示をクライアント側の端末画面に合わせるようなコトはせずに、リモートされるPCの画面解像度は、そのまま維持されます。
iPadは1024×768ですが、PC側は1440×900という元の解像度のままです。
当然、画面が大きすぎたり小さすぎたりしますが、このへんはタッチ操作で拡大/縮小したり、スクロールしたりが可能なので、操作自体に支障はないです。
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PC画面をそのまま再現
タッチ操作だけでは対応できないような操作の場合は、画面上部にあるマウスマークをタッチして、マウスカーソルを表示しての操作も可能です。
画面の再現性は高いです。
今回はiPad2という古いタブレットでの確認でしたが、最近のRetina iPadなら、画像の詳細を確認しながら進める作業には向いてるかも。
試しにYoutubeの動画も再生してみましたが、それほど劣化なく上手いこと動画も転送されてました。
ただし音声はありません。
反応は遅め、操作は少々クセがある
ブラウザなどを上下(もしくは左右)にスクロースさせる場合はスワイプ操作で可能ですが、なぜか2本指での操作が必要でした。
かつ、反応も悪かったです。
端末のスペック不足か、アプリ側の問題なのか、MS純正でここまで反応が悪かった経験もないので、まだ開発が追いついていない感じがあります。
シャットダウン/再起動が可能
唯一、MS純正に対してのメリットはPCのシャットダウン/再起動を指示することが可能なコト。
Windowsの動作がいかにも怪しいような場合や、アップデートパッチ適用の場合など、再起動が必要になるケースも多々あるので、これがリモートから指示できるのは便利です。
再起動用に設定しておくのがベスト
通常の作業においては、MS純正にまさるポイントがほとんどないです。
積極的にこれを選ぶ理由はありません。
活用が考えられるポイントは、
●PCの再起動をリモートから指示する場合
●PCのOSがリモートデスクトップに対応してないエディションの場合
(対応しているのは、Win8Proや、Win7Professionalなどの上位版のみ)
操作性、反応の悪さ、音声がないなどのデメリットを考えると、日常的に使うと言うよりは、万が一のための保守作業用途と言えるかもしれません。
まぁ、離れた場所にあるPCの保守をするというのであれば、わざわざiPadからやる必要もなく、PCどうしでリモート接続をした方が快適でわありますが。
いずれリモートさせる側のPCには設定したおいた方がよさそうです。