WindowsXPのセキュリティサポート終了を目前にして、当教室においてもXPからのPC移行の案件の対応が増えております。
一昨日の案件でも、新しいPCにメールのデータは持ってきたいというので古いWindowsXPマシンのチェックを行いました。
よくあることですが、買った時のまま。
プリンタだけを追加して、ネット、メール、Word&Excelが主の用途のうですが、セキュリティ対策など全く気にしていない様子。
サービスパックもSP1までしか当たってませんでしたし。InternetExplorerはVer.6のまま。Symantecのアンチウィルスもとうに期限切れ。
SP1の頃からアップデートされてないとなれば、もう何年も前からノーガード状態でネットに繋いでいたことになり、これは非常にウィルス感染の可能性が高いケース。
チェックを進めてみると、予想どおり、Microsoftのサイトや、ウィルス対策ソフトメーカーのサイトにも繋がりません。
感染してるのが確定的なので、預かり扱いで持ち帰っての対処となりました。
とりあえず、要望であるメールデータに関しては、OutlookExpressのデータはフォルダごとコピーして、アドレス帳とアカウント情報エクスポートして、早々に取り出し。
これを、別環境でThunderbird用にコンバートすれば、後で新PCにフォルダごとコピーで移行完了。
このへんも、いろいろ手間がありますが、こちらは今日は省略。
ここから、ウィルス駆除の開始です。
・そのまま起動しても、ウィルスのせいでMicrosoftのサイトにも、ウィルス対策ソフトメーカーのサイトにも繋がらないため、まずF8押しっぱなしでセーフモード起動します。
・この状態で、まずWindowsXPのサービスパックをSP3にすることから始めます。
SP3のアップデーターを、別のPCでダウンロードして、それをUSBメモリでコピーして、セーフモードのままアップデートを実行します。
※このウィルスはUSBメモリ経由でも感染するので、感染先PCでフォーマットしてから取り外し、元PCでもウィルスチェックを敢行するなど、ちゃんと対策することが必要です。
・続いて無料ウィルスソフト(AVGとか、Aviraとか、MSEとか)を、これまた別PCでタウンロードして、インストールします。
今回はAviraと、MSEを使いました。
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・この状態で、やっとウィルスチェックを実行できます。
まだまだ動作の様々なところにウィルスの影響が残ってるので、通常モードと、セーフモードと、両方でやります。
それぞれ、別のウィルスが引っかかるので削除なり駆除なりを指示します。
定番ウィルスたるConficlkerあたりが、あちこちから見つかりました。
・この時点で、まだMicrosoftのサイトには繋がらないので、さらにセーフモードWindows Updateを敢行。
このあたりのセキュリティパッチがあたって、よーやく主だったウィルスの動作が抑制されてるので、Microsoftのサイト等にもつながるようになります。
という感じで、まともにやると1日仕事です。
とても一般のユーザーの方にできる作業ではないと思います。
手間も、ヒマも、カネもかかるWindowsXPの継続利用
スキルも、時間も必要ですので、特別な事情がなければセキュリティサポートのない状態でWindowsXPを使い続ける、合理的な理由はありません。
ちなみに、こうしたウィルスリカバリーをやっていると気づきますが、ウイルス対策ソフトでのチェックでは、ウィルスを駆除しきれていません。
Windows Updateを実行できる状態にした上で、Microsoftのセキュリティパッチをインストールできて、初めてパソコンの動作がまともな状態になりますので、セキュリティサポートが切れた後での、WindowsXPのり用は、かなりリスキーと言って間違いないです。
今現在、WindowsXPをご利用の方は、早めにWindows8等への買い替えをオススメいたします。