iijmioの通信容量追加を踏まえまして、XPERIA Z3 Compactのrootを取って、NVNOのsimでもテザリングを利用できるようにしました。
ビルド番号は23.0.B.1.38ですが、無事にroot取得できてます。
root取りはXPERIA GX以来なんですが、なんともはや普段は概要しかチェックしていない領域の情報なので、情報収集に手間取って、ほぼ一日がかりです。
不十分な情報で取りかかって、せっかくの端末をダメにするっていうのは絶対避けたいですし。
概要だけ書いて、細かいところは参考にしたページにリンクしておきますので、そちらを御覧下さいませ。
概要
とにかく全体の流れが見えずらくて、そこを情報収集しながら整理するのが一番のネック。
ざっと流れを箇条書きにすると
1.グローバル版(D5803)のROMを焼き込む
[Flashtoolを利用:PC]
2.ツールを使ってrootを取得する
[giefrootを利用:PC]
3.グローバル版(D5803)に、ドコモ(SO-02G)のシステム(kernel、system、ほか)を書き込んでドコモ(SO-02G)に戻してあげる。
[Flashtool,7za,Z3C-lockeddualrecoveryを利用:PC、XPERIA]
4.スーパーユーザーツールをインストールする。
[Z3C-lockeddualrecoveryを利用:PC、XPERIA]
5.テザリング設定の変更
[sqlite editorを利用:XPERIA]
こんな感じです。
下準備
root取りをするにあたって、Android-SDK(とJavaJDK)は入れときなさいとのことだったので、まずはこの2つをダウンロード、インストール。
[参考]【XPERIA】Flashtoolの使い方
続いてFlashtoolをダウンロード、インストール。
[参考]【XPERIA】Flashtoolの使い方
giefroot、7za、Z3C-lockeddualrecoveryはzipでダウンロード、解凍してコマンドラインから使います。
あとは、twrp_prerooted_Z1f.zipというのがドコモ版に戻すときに必要になるのでダウンロード。
ftfファイルを集める
ftfファイルというのはXPERIAのシステムを、まるまるパッケージにしたファイルのようなものらしくて、これをグローバル版(D5803)、ドコモ版(SO-02G)二つ必要なので、探してダウンロードします。
どちらもFlashtoolを使ってダウンロードできるという風に説明されてましたが、グローバル版に該当するものが表示されなかったため、こちらのページからダウンロードしてきました。
Android 4.4.4
Xperia Z3 compact LTE-A [D5803]
Firmware: 23.0.A.2.93 ~ Date certified: Sep 4, 2014
23.0.A.2.93 – Unbranded – GLOBAL (1286-9917) #2
23.0.A.2.93というバージョンであれば、どれでも良さそうな気はしますが、いちおうグローバル版というのをダウンロードしてます。
ちなみに、どちらも1GB以上のサイズがあるのでダウンロードにはそれなりの時間がかかりますのでご承知おきを。
1.グローバル版(D5803)のROMを焼き込む
[参考]Xperia Z3 / Z3 CompactをBootloader Lockedのままroot化する方法
これは参考ページそのままに作業。
ところが最初はうまくいかず、デバイスのドライバが無いよ…的なエラーで焼き込みが止まります。
Flashtoolのディレクトリの中にドライバーインストール用の実行ファイルがあったので、こちらをインストールしてようやくクリア。
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PCに接続するときはXPERIAの電源は落として、音量(下)ボタンを押しながら接続します。
これでうまく焼き込みが出来れば、グローバル版(D5803)としてXPERIA Z3 compactが起動します。
ところが、自分のところでは焼き込み途中でも一度エラーになりました。
WIPEで指定した領域の焼き込みに失敗したらしく、ここで一度文鎮化の危機を迎えてます。
そこで、WIPE指定なしで焼き込みをもう一度実行して、何とか最後まで焼き込みに成功しました。
起動後に、データ領域の暗号化解除に失敗したので、端末を初期化しますというメッセージが出て初期化が行われるので、結局データは一切なくなった状態になりました。
グローバル版でもいいかな?
グローバル版はドコモ版のようなカスタマイズが入って無くて、そのままでテザリングもできるので、一瞬このままでいいかな…って思ったんですが、LTEの電波の掴みが非常に悪い。
たぶん、Band1しか掴んでない様子。
う~ん、これじゃ田舎での運用は無理だな…ということで作業続行です。
2.ツールを使ってrootを取得する
これは参考ページのまま作業して、2回目の実行でroot取れました。
3.ドコモ(SO-02G)に戻してあげる
[参考」国内盤Xperia Z3 / Z3 Compact (23.0.B.1.13)をroot化する方法
[参考]【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用
これも参考ページ通りです。
XPERIAの起動時にTWRPというツールを使ってtwrp_prerooted_Z1f.zipの中身を上書きするようです。
TWRPが起動できるように細工をするのがZ3C-lockeddualrecoveryの中に入っているbatファイルです。
Flashtoolはtwrp_prerooted_Z1f.zipを準備するときだけに使うので、ここでは焼き込みは行いません。
4.スーパーユーザーツールをインストールする
作業手順は3.とほぼ一緒で対象になるファイルがUPDATE-SuperSU-v2.45.zipになるだけです。
これでroot化作業完了でございます。
5.テザリング設定の変更
[参考]【要root】Xperia Z3 Compact SO-02GでドコモのテザリングAPNの制限を解除する方法
root化が済めば、通常では編集できないroot領域にあるファイルの編集が可能になります。
ドコモスマホのテザリングをするときに強制的にSPモードに切り替える(MVNOのsimではテザリングできない)仕様の設定もこの領域にあるので、参考ページの通りに設定変更すればオッケー。
ちなみに、ファイラーアプリも紹介されてますが、「sqlite editor」アプリだけで編集できますので、慌てて両方のアプリ買ったりしなくても大丈夫です。
テザリング!
というわけで、御覧の通り、MVNOのsimでテザリングが無事に可能となりました。
正直、テザリング一つ実現するために見合った労力とリスクとは思えないですし、もう少し寛容な仕様にしていただけるとありがたいです。
MVNOのsimでテザリングが必要だという方は、初めからSIMフリーのスマホを購入された方がいいとは思います。