男鹿のパソコン教室「ら・く・か」でございます。
前回はパソコンで実現する超高音質な音楽のお話でしたが、今回は普通に音楽を楽しむにあたっても、すでにパソコンが必需品になっている、というお話。
1.カセット/MD時代の終焉
かつて音楽を楽しむにはカセットテープやMDが使われていたいましたが、これらの機材の役割は、今終わろうとしています。
カセットテープは年配の方々が使うことを想定した機材がいくらか販売されていますが、既にかつてのような高音質な機種が開発されることはなくなりました。
MDに関しては、つい先日SONYが最後の機種の製造を終了しました。
もちろん、アーティストの新作がカセットテープやMDで提供されることもありません。
カセット/MDの役割は終了したと言っていい状況です。
2.デジタルデバイスの普及
現在の音楽再生の主役はiPodやWalkman、スマートフォンといったデジタルデバイスです。
これらの機材は、かつてのラジカセやコンポのように、それ単体ではCDなどの音源を録音することができません。
その役割はパソコンで行うようになったのです。
パソコンを使い慣れない人にとっては面倒なことになったように思えますが、手順にするとそんなに複雑ではないです。
1.パソコンにCDをセットして、音楽を録音(デジタルデータ化)する。
2.パソコンとiPod等を接続して、聴きたい音楽だけをコピーする。
この2手順です。
多少の手間ではありますが、カセット/MD時代にはなかったメリットもあるので、これは初心者の方でも覚えておきたいスキルです。
3.省スペース、大容量
カセット/MD時代の悩みのタネは、そのテープやディスクの保管場所でした。
熱や経年劣化があるカセット、MDは大切に保管しなければならず、手持ちの音源が増えてくれば、その保管スペースも馬鹿になりません。
--- ads by google ---
--- end of ads ---
パソコンに録音した音楽は、基本的に全くスペースを取りません。
普通のパソコンであれば、1台のパソコンの中に1万曲以上の音楽が入っていても、全く余裕をもって管理できます。
どんなに大量の音源を持っていても、保管場所や保管環境に悩むことはないのです。
4.高音質
カセット/MDは、オリジナルのCDよりも音質を落として録音する仕組みでしたが、パソコンでは、オリジナルと全く同じ音質で録音することが可能です。
iPod等の携帯音楽プレーヤーで、CDと同等の音質が実現できるのは、かつてのカセット/MDの時代から見ると、考えられない程の進歩といえます。
5.高速編集
カセット/MD時代に、お気に入りの曲だけを集めて編集し、カーオーディオ等で楽しむというのは、誰しも覚えがあるかと思います。
カセットやCDを取替え引っ返しながらの編集でした。
この編集が、パソコンの画面で好きな曲を選んでいくだけで簡単に実現します。
かつては1時間の音楽を編集して録音するには、実時間でも1時間を要したわけですが、パソコンでは数秒で完了します。
順番の入れ替えも一瞬です。
6.長時間再生
カセット/MDの時代は、ひつつのメディアの収録時間は、長くても1時間~3時間程度でしたが、現在のiPodであれば10時間以上の音楽を、一つのプレーヤーにコピー出来ます。
頻繁にメディアを入れ替える必要もないですし、外に持ち出す場合に複数のメディアを持っていく必要がなくなりました。
というわけで
多少、パソコンの操作が面倒かとは思いますが、かつてのカセット/MD時代に比べても、音楽再生環境は格段に便利で高音質に進化しています。
さらに超高音質で楽しみたい場合は、前回紹介したようなパソコン以外の機材を追加すればいいので、ステップアップもやりやすくなっています。
他にも、インターネットを利用した音楽配信など、音楽を好きならば、覚えない理由がないような状況が日本国内でも整って来ました。
今まで以上のミュージック・ライフを実現するチャンスが、到来しています。