秋田県男鹿市のパソコン教室「ら・く・か」でございます。
「田舎でこそ活きる」を目標に、豊かなITカントリーライフを提案してまいります。
巷ではWindowsXPのサポート終了まで、あと一年という知らせが出回るようになり、おどろくことにNHKのニュースの中でもとりあげられました。
このコトについて少々思う所ありましたので。
12年前のOSをいつまで使い続けるべきか
WindowsXPの発売は2001年ですでに12年近くが経過しています。
途中のマイナーアップデートはありましたが、基本的な部分は2001年当時の技術によって作られたもので、いろいろな意味での限界が近づいています。
自分達はWindowsXPで十分なのに、なぜ買い替えをしないといけないの?という疑問をお持ちの方もいらっさるでしょうが、その最大の理由は「セキュリティ」の問題なのです。
これが問題でないならWindowsXPを使い続けてもかまいませんが、多くのケースでこれは重大問題のはずです。
インターネット上の脅威
インターネット経由ですべてのコンピューターがつながる時代になり便利なことも増えましたが、そのかわりに備えなければならないコトも増えました。
他人のコンピューターに対して、悪意ある攻撃を仕掛けようとする人間の存在です。
セキュリティソフトがあれば大丈夫なんでしょ?という意見もあると思いますが、残念ながら最新・最強のセキュリティソフトでも、インターネットを経由してやってくる全ての脅威を退けることはできません。
基本的に、ウィルス、マルウェア等のインターネット上の脅威の方が、セキュリティソフトの防御力を、常に上回っているのが現実です。
今後もその関係は変えようがないのです。
後付オプションの限界
WindowsXPが発売された当時には存在しなかったウィルスや、パソコンの悪用方法がこの12年の間に次々と生み出されてきました。
元々想定していない攻撃に対して、後付け、後付けで対応していくにはコストもかかりますし限界もあります。
実際、今は古い自動車の車体に、いろいろな後付のパーツや運用上の制限を付け加えている状態。
パーツ交換だえですめばいいのですが、パーツを追加するようであれば重量も増えて、それだけ車の性能は下がります。
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何より、OSがWindowsXPということはパソコン本体も5~10年前のものですので、そもそもパワー不足になりはじめている時期なのも確かです。
多くのソフトの最新版を動かすだけのスペックは、もうないはずです。
ネットサービスの問題も
このパワー不足の問題は、インターネットのサービスを受ける場合にも影響します。
最新のサービスを受けるためには、最新のブラウザ(IE9、Chrome、Firefox等)の導入が必要ですが、マイクロソフト標準のIE9はWindowsXPでは動きませんし、他の最新ブラウザを動かすにも古いパソコンのスペックでは、かなり待たされたり、場合によってはエラーが発生したりします。
インターネットを活用するという意味でもWindowsXPの限界はもう間近です。
というわけで
今後もパソコンを使い、インターネットの便利さを享受したいと考えているようであれば、この一年がWindowsXPを使い続ける潮時だと考えていいでしょう。
喜ばしいことに、WindowsXPが発売された12年前に比べて、パソコンの値段は下がっており、Office2013を搭載したWindows8パソコンが7~8万円程度で購入できるはずです。
OSとソフトのアップグレードで済ませられないの?という声もあるでしょうが、2つのパッケージの合計がAmazonで見ても4万円近くいきますので、あまりオススメできません。
10年ぶりに最新のパソコンを入手するようであれば、全体の操作感や、ネットサービスを使う時のイライラなど、今までとは別格の体験をしていただけるはずです。
前向きに検討した方がよろしいかと思います。
追記
ちなみにインターネットにも接続せず、WordやExcelで作成した書類をプリンタで印刷するだけ、という用途であれば、今後もそのまま使ってもいいのかもしれません。
そのあたりは用途によって、よくご検討くださいませ。