SONYのオーディオ再生、楽曲管理ソフトと言えば、「Sonic Stage」から始まって「X-アプリ」「Media GO」などなどと変遷してきましたが、このほど「Music Center」なるアプリが新たに提供されました。
個人的には、音楽ファイルは「ジャンル」→「アーティスト」→「アルバム」の順にフォルダ分けして自分で管理。
再生時にはVLCプレイヤーのプレイリストにフォルダをドラッグする手法で再生してるので、いわゆる楽曲管理ソフトは使ってないんですが、最近、WalkmanのAシリーズにちょっと興味があることもあって、どんな使い勝手なのかをちょっと確認してみようかと思って試してみました。
UIは「X-アプリ」と同様
インストールしてみてパッと見は、ほぼ「X-アプリ」じゃないですかね。
かなり昔にWalkmanのSシリーズのために利用してましたが、なにか全く進歩した感じがない…正直、見た目の新鮮さも、先進性も、デザイン性も、未来感もなし。
この時点でかなり印象はマイナス。
まぁ、とりあえず使ってみましょう。
使い勝手はフツーかそれ以下ぐらい
音楽ファイルはOS標準のミュージックフォルダじゃなくて、独自フォルダに入れてあるので、まずはそこを指定して取り込みを待ちます。
割と時間かかかる方です。
取り込みが終われば、こんな感じでアルバムジャケットの一覧が表示されます。
画面一番上には、アーティスト名のタグクラウドが表示されます。
使い方としては分かるんですが狭すぎ。
タグクラウドエリアがこれ以上拡大できません。
今回はテスト用にアニメ関連のライブラリしか読み込んでないんですが、手持ちの全部のジャンルを読み込むと、延々と横スクロールしないといけなくて実用性はイマイチ。
これじゃ使ってられない。
おそらく、楽曲再生時には画面下側のアーティストリストから展開して、アルバムを選んで再生…という昔ながらの方法になって、これだとエクスプローラーからフォルダを選択して再生するのと何も変わらない。
フツーと言えばフツーなんですが、SONY純正なんだから、もっと頑張って欲しかった。
m3uプレイリスト対応で問題発生
自分がフォルダ分けして楽曲を独自管理するのはm3u形式のプレイリストファイルとの相性がよいから。
拡張子m3uのテキストファイルに、相対パスでmp3やaacファイルのパスを記録していくだけでプレイリストが作れるので非常に便利。
PCで作成したリストを、スマホやNAS(DLNAサーバー)に、フォルダごとコピーしてあげれば、自動的にプレイリストとして認識してくれます。
ところが「Music Center」では、一番最初の取り込み時には読み込まれず、いちいち手動でドロップしてあげないといけない。
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おまけに、ちゃんと読み込まれるプレイリストとそうでないのがあって、原因も不明。
文字コード?
改行コード?
パス中の文字列?長さ?
ちょっと変えて試してみましたが解決方法はなく、今のところはm3uプレイリストを手軽に使える環境では無いです。
これは使えない…
あまり本気度は感じない
ハイレゾ対応やASIO/WASAPI対応など、時代に合わせた機能強化は施されてます。
ですが、UIデザインや使い勝手の部分で「x-アプリ」の時代からの進歩を感じる部分はほとんどなくて、今更使う理由があるのか…というのが正直な印象。
メーカーの本気度は感じられませんでした。
SONYが本気で作ったら、こんなもんじゃないでしょ?
実際のところ、携帯音楽プレイヤーやスマホへの転送はエクスプローラーからドラッグ&ドロップで出来ますし、スマホなら本体から直接楽曲購入もできるでしょうし。
ストリーミングの定額音楽配信も盛んになってきて、手持ちのライブラリを管理しつつ、そこから携帯音楽プレイヤーに転送…というスタイルが古臭くなってきてるのも事実。
ただ、携帯音楽プレイヤー、スマホ、ハイレゾ楽曲配信といったあたりを音楽事業の主力に据えてるSONYなら、もう少し本気でPC用のプレイヤーソフトも開発して欲しい。
正直、これじゃ使えないし、思わず使ってみたくなるような魅力的なデザインでもなく、ただ古臭さしか感じない。
時代の移り変わりには抗えないのは仕方がないんですが、それでもこんなに中途半端なソフトでお茶を濁してフェードアウトして欲しくはない。
もっと本気を見せてほしい。