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ThinkPadは、これから只のブランド名として使用されるようです。

ThinkPadの名前を冠した10インチタブレットが発売されるようです。 「ThinkPad 10」という名前です。 当然ですがタブレットですのでキーボードはありませんし、オプションのBTキーボードにもThinkPadの […]

ThinkPadの名前を冠した10インチタブレットが発売されるようです。
「ThinkPad 10」という名前です。
当然ですがタブレットですのでキーボードはありませんし、オプションのBTキーボードにもThinkPadの象徴たるトラックポイントはありません。
昨年の「ThinkPad Tablet 2」の時は、光学式ではあるもののトラックポイントを残そうという形跡がありましたが、今回はそういう動きはどこにも見られないようです。
Thinkpad10news

昔は良かったという主張をしたいわけではありません。
時代が変われば、必要とされる機能も性能も変わります。
変化していくコト自体は、致し方ないコトですし必要な事でもあります。

ただ、「ThinkPad」のブランドに全幅の信頼をおいて、他に替えようのないツールとして使ってきた人間にとっては、同じ名前で、全く異なるコンセプトの商品を売られるコトには、少々違和感があります。

他に替わりのないThinkPad

自分が初めて購入したノートパソコンはIBM ThinkPad535Xです。

実は、今でも電源を入れればWindows98SEが起動します。
さすがにもう実用的ではないですので、ただ取ってあるだけですが、そのぐらい耐久性と信頼性に優れた製品ではありました。

その後も、Tシリーズ、Rシリーズを中心に、LENOVO買収後も、おおよそ道具として使うに十分な魅力を持っていたThinkPad。
それが昨年、ThinkPad X200の故障後に入れ替えたThinkPad Edge E135でトラックポイントの動作不良を改善できないとサポートセンターから通達されて、やむなく返品。
自分のThinkPad歴はそこで終了しました。

ThinkPadをThinkPadたらしめていた要因は様々あるのですが、中でもトラックポイントはその根幹に関わる機能です。
今までのレベルで操作できないとなれば、ThinkPadを使い続ける必要は微塵もありませんので、躊躇無く別メーカー品の選定をすることとなりました。

ブランドの意味を間違えてはいけない

ブランドというのは、これをつけて売れば品物が売れる、魔法のロゴのコトではないです。
他に替えようのない価値を提供することの証です。
他社製品では代用できない、機能、性能、堅牢製、耐久性、信頼性、それらの要素を証明するのがブランドロゴであって、それを信用すればこそ、割高なコストも喜んで支払って来ました。

ただし、それが満たされていないコトは、使ってみればすぐに気づきます。
求めた要素が何も入っていないんですから当然です。
それはユーザーにとってみれば酷い裏切りです。
二度と同じブランドを使う気になれないほどの残酷さが、そこにはあります。

今回のLenovoのタブレットにしても、「ThinkPad」の名前で売ればニュースにもなるし、売上げにも寄与するだろうという考えが透けて見えますし、実際それを狙ってのネーミングと考えます。
これは、人気のあったブランドを買い取って、自社の製品にロゴだけくっつけて売るたちの悪いブランド商法に近いやり方です。


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商標権を含めてLenovoが持っているわけですので法的には何の問題もありませんし、それを責める権利は既存のThinkPadユーザー含めて誰にもありません。
でも、私たちは、もうThinkPadは使いませんし、使えません。
それは、かつて自分たちが求めた製品とは全く違うモノですので。

様々なところで間違えられてるブランド化

世の中でブランド化というと、品質の高い商品を作って、ヒット作にして売上げを向上するための方策だと考えている人が大勢いるようですが、それは間違いです。

売上げを向上することを目指して物作りをするコト自体は間違ってませんが、それはブランド化とはまた別のお話。

他社の製品より優れているモノを作るのではなくて、他社の製品とは替えられないモノを提供し続けていくのがブランド化です。
単純に品質が良いとか、性能が良いとか、その次元で考えている限りでは、他社との果てることのない競争に巻き込まれて疲弊し、衰退していく可能性が極めて高いと言えます。

ブランド化とは、他社との競争を拒み、唯一自分たちだけが提供できるモノを、その本質を変えること無く提供し続けていくことであって、そこには売上げがどうこうとか、性能競争がどうこうとか、そういう考え方自体が存在しないのです。

そうでなければブランド指定で、指名買いしていってくれるようなユーザーを引きつけることなんかできません。
価格.comで値段を調べて、一番安いところから買い物するようなモノではないんです。
迷わずメーカー直販サイトから購入してこそのブランドなのです。

まとめ

実際のところ、今のLenovoの商品展開は、かつてのThinkPadユーザーとしては残念でならないのは確かですが、この状況の変化から得られる教訓も様々あります。
その意味では、ありがたいことかも。

ThinkPadの後にチョイスしたVAIOも売却という状況になり、自分が選択するブランドは、世の中の一般的基準からは外れるのかと不安になりますが、VAIOには、ブランドの持つ本当の意味を間違えて欲しくはないですね。

以上。

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