ヒューレッドパッカード(HP)と言えば、今でこそパソコンメーカーという人が多いでしょうが、自分としては電卓のイメージが強い。
世代で言うと、自分も電卓をフル活用してた世代ではなくて、大学生の頃にはもうポケコン(SHARPのPC-1480U所有)を使ってたし、卒論書く頃には研究室のPC98でプログラム書いてた人間なので、電卓の魔術師的な人間ではない。
これは世代というよりも、逆ポーランド記法(訳して略してRPN)を利用できる唯一の電卓というイメージが強烈に残っているという感じ。
RPNに関しては今更語らないので、興味ある人は検索してください。
慣れると複雑な計算式でも、スラスラ入力して、普通の電卓では難儀するような計算を簡単にこなせるようになります。
それも芸術的に(←ここが大事なトコ)
HP電卓の全盛期には重なってないので、実機として持ってるのはHP35sという後期に発売されてた機種。
研究職という訳でもないので、あまり込み入った計算をするわけでは無かったですが、一般的な関数電卓(入力はRPNでやってました)としては活躍してもらいました。
長年SEやってたので、込み入った計算は、すぐにPCでプログラム書いちゃってましたので、複雑なRPN計算まで立ち入ることは滅多になく。
人とはちょっと違ったガジェットを愛用してるっていう…自己満足だったのかも。
RealCalcは常用RPN電卓
このHP35sを使わなくなったのは、スマホアプリRealCalcを見つけたおかげ。
こちらはAndroid向けの電卓アプリで、もともと便利な関数電卓なんですが、RPNモードに切り替えると逆ポーランド記法での計算が可能。
表示行数も最大4行と、スタックを利用して計算するにも、非常に便利で使いやすい。
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実機HP35sに比べると、機能的にはそぎ落とされてますが、上に書いた通りそれほど複雑な計算をするわけじゃないので、日常的な計算をする時に起動して使ってます。
いまやブラウザの検索欄に計算式を入力すれば答えを返してくれる時代なので、まぁ、このぐらいでもちょうどいい。
Droid48はRPLまで対応
最近、別のRPNアプリを見つけまして、Droid48。
名前の通りHP48シリーズのエミュレーター電卓アプリ。
RPNで計算できることはもちろん、こちらはスタックベースプログラミング言語RPL (Reverse Polish Lisp)まで使えるらしい。
スタックベースプログラミング言語なんて言われても、実は自分も良く知らなくて、wikiを見てみると「逆ポーランド記法 (Reverse Polish Notation) とLisp言語を組合せた言葉と考えられる。ただし、実際の文法はForthに似ている。」とある。
LISPもFORTHも、もう覚えてないですよ~何者だよ…って感じ。
調べてみると、どうもHP35sでも使えてたらしいけど。
今更RPLを覚えたところで、それほど実用性にあふれた機能というわけではないけれど、スペックもメモリもディスプレイも限られたツールを、いかに使いこなしてきたか…みたいな部分にはちょっと興味があるので、少し勉強してみようかと考えている。
そんなに時間をとれるわけではないものの、何でもプロセッサパワーで解決しちゃうような現代(それが間違ってるわけじゃないですが)を、よりアグレッシブに生きてくのには役に立つような気がしてるので。
毎年、最新鋭を謳いながら、たいして変わり映えのしない最新スマホを追っかけてるよりは、興味深そうではある。