最近、スティック型PCと呼ばれる超小型のPCの売上げが好調のようだ。
HDMI端子に接続して利用する製品で、多くの場合はリビングの大型テレビに接続して使われることが多いんじゃないかと推察される。
今までも、リビングのテレビに接続するネットデバイスは多数あったし、テレビの機能の一つとしてインターネット閲覧を可能にした製品もいくつもあった。
とはいえ、それらが一般的に普及した例はなく、短い期間で消えていったモノがほとんど。
AppleTVにしろ、Chromecastにしろ、普及してるとは言いがたい。
対してスティック型TVは、まだ製品ジャンルがスタートしたばかりではあるが、それなりに人気を博しているのには理由があると思われるので、ちょっと考えてみる。
リビングでのニーズ
普段、PCを使わない、テレビしか観ない人が、これを機会にテレビでインターネットを使ってみようか…という用途はそれほど考えられない。
大抵の場合は他に通常のPCを持っている人が、リビングでも、それなりにネットを使いたい…という要望を満たすために導入するケースが多いはず。
となれば、結局は今まで自分が使ってきた機能が、そっくりそのまま使える環境が最も好ましいというのは自明のコトだ。
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AppleTVやChromecastは新しい使い方を覚えないといけない上に、単純に機能比較をすればPCよりは劣る。
これで満足しろ…というのは、やはりユーザーの要望を捉え切れていなかったんだと思う。
今回のスティック型PCによって、ようやく十分な機能と、すぐに使い始められるインターフェースを持った、リビングで使えるデバイスが登場したと…そういうコトである。
限定用途であっても、フルスペックで
とはいえ、これでオフィス作業をしたり、原稿書きやら、クリエイティブな製作作業をするというのは、ちょっと考えにくく、最も主要な用途は動画視聴等であろう。
そうした限定した用途であっても、フルスペックのPCの方が使い勝手がよいというのはなかなかに面白い傾向。
考えてみると、例えばYoutube一つとってみても登場時と現在では、その仕組みは大きく変化してるし、動画のフォーマットもアップデートされ続けてる。
これらの変化に柔軟に対応するにはPCのような汎用デバイスに利があるのは言うまでも無い。
専用デバイスは、結局のところ、ネットサービスの仕様変更時に製品ベンダーがアップデートを実施してくれなければ無用の長物と化すだろうし、コストを考えればそうなる可能性は限りなく高い。
やはりフルスペックのWindowsを搭載したスティック型PCは、ユーザーの要望を上手く捉えた製品として、既存のリビング向けデバイスを駆逐する可能性は極めて高い。
一台、ポチっておきましょうかね…