高解像度ディスプレイに関して、今まで割と否定的でしたが、それはWindowsで、高解像度ディスプレイに対しての対応が遅れてたコトが大きな要因。
古いWindows(たしかWindows8以前)だと、同じ画面サイズで解像度が高いと、ただ単純に文字が小さく表示されるだけで、ちっともメリットがない。
さらに、その頃のIT系メディアでは、一覧性が上がるとか、画面サイズを有効活用できる、多少文字が小さくても高精細なので文字の識別は可能…とか頓珍漢な記事が多くて、その時点ですっかり高解像度ディスプレイに対しての興味を失ってた。
フルHD(1920 x 1080)なら23インチが適正サイズだ…と。
そのへんあたりデバイスとOSを完全にコントロールできるAppleに大きく後れをとっていたのは事実。
iPad(2017)の文字表示品質
うちでも、ようやくこの春にApple iPad(2017)を入手して、高解像度ディスプレイの御恩恵を受けられるように。
iPad(2017)は9.7インチで1536×2048となり264dpiで、いわゆるRetinaディスプレイ。
いろいろ活用するためにサブ的な文書入力環境も整備。
Bluetoothキーボードをつないで、「iライターズ」というアプリで文書入力して、Dropbox経由でクラウド連携するような仕組みで、割と出先で書いたのを家で整形するような流れで活用してます。。
操作性に関してはPCに劣るんですが、文字の表示品質に関しては、こっちが圧倒的に綺麗。
見た目にはっきり分かる違いは、モチベーション的にも良い影響があります。
写真や動画に関しては、人間の目は割とアバウトなんでそこまで差を感じないんですが、文字に関しては解像度の差が出ますし、それが大きなアドバンテージにもなる。
比較
ちょいと比較してみると、写真に撮って比較してみますと…
(OLYMPUS TG-310のSマクロモードで撮影)
まずiPad(2017)の264dpi
(iライターズでフォントサイズ22)
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次にVAIO PRO 13の166dpi
(テキストエディタMeryでフォントサイズ13)
でもって23インチ、フルHD液晶の96dpi
(テキストエディタMeryでフォントサイズ13)
こうして見ると、解像度が表示品質に直結してるのがよく分かります。
圧倒的です。
少なくとも、次に液晶ディスプレイを買い替えるときは、最低でも4Kクラスの液晶が必須というのが、よく認識できました。
実用時での違い
ただし、これはフォントサイズをやや大きめにとることを前提にしたお話。
実際、Windowsで作業する場合にフォントサイズは10や11あたりを使うことが多くて、そのサイズだとそれほど大きな差は感じられないことも確か。
そう考えると悩ましい選択ではある。
画面サイズが小さなスマホやタブレットなら高解像度ディスプレイのコストもそれほど高くないので、十分にリーズナブルな価格帯で入手できる。
それに対して、23インチ以上の液晶ディスプレイでは、まだそこまでは値段が下がっていない。
このへんは製造原価の事情で、コストダウンはまだこれからという感じ。
2Kを超える高解像度ディスプレイを搭載したノートPCも15万円ぐらいの値段帯が中心で、あまり気軽に買える値段でもない。
こっちは商品戦略的なものもあるだろうし、13インチ前後ならフルHDでもけっこう実用的というコトもある。
このあたり値段と解像度の折り合いがいいところで、うまく妥協しないといけないんでしょうが…悩ましいトコです。